この記事はウミガメのスープというゲームを2人でプレイしているという設定です。ウミガメのスープについてはこちらをどうぞ。
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問題
さて、なぜだろう?
質疑応答
「すぐに、ということは、犯人は身近な人間だったということかな?」
「身近という言葉が正解かどうかは分からないけど、ある意味はそうだね」
「じゃあ犯人は駅員?」
「正解。駅員が彼女の財布の中身を抜いたんだ」
「あとはなぜそれが分かったかということか」
「そう、それが重要だ」
「うーん、抜く瞬間を見たとかそんな単純なことじゃないよね」
「そんな問題出すはずないだろう笑」
「これは単独の犯行なのかな?」
「そう。登場人物は彼女と駅員の二人だけで問題ないよ」
「ちなみに僕が彼女の状況でも駅員が犯人だと分かるかな?」
「うーんどうだろう。君はちょっと抜けてるところがあるからな」
「失礼だな。しかし人によっては分からないかもしれないということだね」
「そうかもね。特に財布を落としたなんていう余裕のない状況だからね」
「なるほど。ちょっとしたことで気づいたという感じかな」
「まあそういうことだ」
「ちなみに財布に入っていた金額は関係ある?」
「それこそがこの問題の最大のポイントだよ」
「えっそうなのか!?大金が入っていたの?」
「そう、大金だった」
「金額は関係ある?」
「正確な金額は関係ないけど、とにかく大金だよ」
「お金以外の財布に入っていたものは関係ある?例えば免許証とか」
「いや、この問題の中では財布にはお金以外のものは入ってないと考えてもらって問題ない」
「うーん分からなくなってきた。大金が入ってたら抜きたくなるのは分からないでもないけど、なぜ犯人だとバレてしまったのか…」
「分からないでもないのか。君は案外物騒な心の持ち主なんだね」
「お金を抜くとは言ってないよ。分からないでもないってだけで。なんかヒントくれよ」
「じゃあ君が駅員だとして、100万円が入った財布が届けられたらどうする?」
「100万!?そんなの怖くて手をつけるなんてこと考えもしないよ」
「そうだよね。じゃあ10万なら?」
「それでもちょっと怖いな。1万円くらいならちょっと考えてしまうかもしれないけど」
「君はずいぶん小物だね。100万円を捨てて1万円を選ぶなんて」
「いや普通はそうだよ。100万円なんて絶対まともなお金じゃないし」
「ヒントはこの駅員も君と同じような小物だったということだよ。それに加えて間抜けだった」
「僕と同じ小物…いや僕と同じは関係ない。小物の行動として考えられること、そしてそのせいで犯人だとバレてしまうこと…一体なんだろう」
「そもそも犯人だとバレたのはなぜだと思う?」
「犯人だとバレるっていったら、何か犯人しか知らないことを知っていたとか?」
「その通り。じゃあこの場合の犯人しか知らない情報とは?」
「そりゃあ財布に入ってた金額だよね。まさか駅員が取った金額を言ったわけじゃないよね?」
「いくら駅員が間抜けだとしてもそこまでしゃないよ。ただ、うっかりいつものクセで言ってしまった感じかな」
「いつものクセ?どういうこと?」
「ああ言い過ぎた、多分駅に届くサイフにはだいたい中身が抜かれてたりするんじゃないかな」
「じゃあ駅員がうっかり『中身抜かれてましたよ』って言ったとか?」
「その通り!まさにそう言ったんだよ」
「でも実際に中身が抜かれていた上でそう言われたんなら何もおかしくはないよな…何で彼女は駅員が犯人だと分かったんだろう」
「ヒントはもう十分にあげたよ」
解答
「駅員は小物で、財布には大金が入ってたんだよな…あ、分かったぞ!」
「その感じは本当に分かったみたいだね」
「財布には大金が入っていて、駅員は小物だから全部取らずに少しだけ抜いたんだ。そしていつものクセで『中身は抜かれてましたよ』と言ってしまったんだ!」
「その通り!財布を受け取った女性ががっかりしながら中身を見ると、確かにお金は減っていたがまだたくさん残っていた。なぜこの駅員はお金がたくさん入った財布を見て中身が抜かれていると分かったんだろう。この男が犯人に違いない、というわけだ」
「なるほど、確かに間抜けな駅員だ。僕も気をつけよう」
解答
「中身は抜かれてますよ」
彼女はがっかりしながら財布の中を見ると、確かにいくらか抜かれてはいたが、まだ何枚かの札があった。
あれ?どうしてこの人は中身が抜かれていることを知っているんだろう。
この人が犯人に違いない。
実際にあった事件を元に作りました。
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