2017年7月22,23日に秋田旅行へ行ってきました。
そして記録的な大雨に見舞われました。
何とか無事に帰ることができましたが、その様子を写真とともに振り返ってみたいと思います。
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22日土曜日
出発地の名古屋の天候は晴れです。
そんな中なぜわざわざ雨の降ってるところへ行かなきゃいけないのかと憂鬱な気持ちでした笑。
到着時の秋田空港の天気は曇りでした。
しかし空港を出るとすぐに雨が降ってきました。
レンタカー屋で車を借り、まずは男鹿半島に向かいました。
しかしここで早くも大雨です。
本当に台風みたいな雨でした。早くも帰りたくなりました笑。
しかし男鹿半島周辺は暑いくらいの快晴でした。
同じ秋田でもこうも天候の差があるんですね。
ずっと雨の予報だったので、晴れてラッキーでした。
そして本日の宿である玉川温泉の方へ向かいました。
玉川温泉のある仙北市は、災害情報では非難勧告の出ている区域でしたが、この日の雨は全然大したことはありませんでした。
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23日 日曜日
激しい雨の音で何度も目が覚めました。
扉をあけて外を見ると大雨です。
旅館の女将さんが「大雨で道が通行止めになってて従業員が来れないみたい」と行っていました。
話を聞くとまさに我々が今日帰るルートだったので一抹の不安がよぎりました。
この日はこんなルートを予定していました。
通常なら1時間22分の道のりです。
ここから最短で空港へ向かうには南へ向かうしかなかったのですが、通行止めなら遠回りせざるをえないので、北から回っていくことにしました。
ちなみに宿のテレビは大雨のため電波の受信状況が悪く、全く映りませんでした。
スマホの電波も部屋では入らなかったので、情報はかなり少なかったです。
出発直後の様子です。視界はかなり悪いです。
さて、北に向かって3分くらい行った時の光景です。
いきなり土砂崩れに遭遇しました。
これ金田一少年で一人目の犠牲者が出て、逃げようとした時によくあるパターンのやつ!と思いました。真犯人を見つけるまで宿から出られない的な。
そこに運良く消防署?の人が現れたので状況を聞いてみると、南の方角に唯一通行止めになってないルートがあると教えてもらいました。
とりあえず来た道を引き返します。
教えてもらった通りに行くと、確かに通行止めにはなっていなかったのですが、かなりの山道です。
後から考えるといつ土砂崩れに遭遇してもおかしくなかったと思います。
しばらく走ってやっと林道を抜けることができました。
そこでみたのは明らかに水量がおかしい川でした。
そして土砂崩れも起きていました。
さすがに写真を撮るのは憚られたので撮らなかったのですが、裏の山が崩れて家の中に土砂や木が流れ込んでたり、車が潰されていた光景も目にしました。
川と一体化してしまっている田んぼもありました。
この付近でほぼ池になった所から軽トラを移動させている人も見かけました。
よくニュースで田んぼの様子を見に行って流されるなんてのを見て「なんでそんな時にわざわざ田んぼを見に行くんだよ」なんて思ってましたが、その理由がわかった気がします。
田んぼやってる人にとってはその年の稼ぎがかかってますもんね。
それに田んぼ付近にトラクターや軽トラを置きっぱなしにしてる人もいたと思います。
それらが流されたところで保障なんてないですよね。
命より大事なものなんてありませんが、命を大事にしろなんて言うのも無責任だと思いました。気をつけようと思います。
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少し先に進むと、完全に冠水している道路もありました。
この辺りが被害が多かった大仙市です。
こんな川が氾濫して低い道路が完全に川の一部になっていました。
そんな道を気合いで通り抜けている人たちもいました。
途中でよくバンパーが壊れたり凹んだりした車を見かけたのですが、多分これのせいだと思います。
通常の走行スピードで水に入るとかなりの衝撃ですので気をつけましょう。
多分水の中に入った車だと思いますが、下に草が絡みついてました。
この付近のローソンです。食料がほとんどありませんでした。
トイレは激混みでした。
この辺りで急に渋滞が激しくなりました。
理由は土砂崩れです。
驚くべきなのは、この道はたくさんの車が通るメインストリートなんです。
なのでここにいる車がいつ被害にあってもおかしくないということなんですよね。
山側に目をやると、土砂崩れです。
このくらいの土砂崩れは至る所で起こっていました。気づいただけでも多分20箇所くらいはあったと思います。
そんなわけでなんとか空港に到着しました。玉川温泉を出発したのが10時だったので4時間くらいかかりました。
なんと空港の目の前の道も土砂崩れで通行止めになってました。
ニュースも豪雨で持ちきりでした。
そして最後に衝撃を受けたのが、飛行機からの景色です。
上空から見ても明らかに浸水してるであろう地域の様子が見てとれました。
川の土砂が海に流れ込んで色が変わっているのが確認できます。
本当に、こうして飛行機に乗れているのはある意味奇跡なのかもしれません。
おわりに
そんなわけでなかなか大変な旅行でした。
今回の体験で改めて認識したのは、誰も土砂崩れに巻き込まれるとは思ってないけど、その可能性は誰にでもあると言うことです。
私自身も、今回土砂崩れに巻き込まれる可能性は充分にありました。
しかし、土砂崩れに巻き込まれる可能性があるから移動を辞めるっていう人はそんなにいないと思うんですよね。
通行止めでない限り行けるところまで行こうとするのが人間です。翌日は仕事もありますしね。
その正解、不正解は簡単にジャッジできるものではないと思います。
特にまとめの言葉が見つかりませんが、災害に見舞われた人がどんなことを考えていたかってことが少しだけわかった気がしました。
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