2017年8月16日~21日で小笠原諸島へ行ってきました。
このブログ記事では、小笠原に行くための唯一の交通手段、「おがさわら丸」の乗り方、チケットの買い方、食事等の船内施設について解説します。
目次
- おがさわら丸とは
- おがさわら丸の運賃
- おがさわら丸乗船記
- 竹芝〜出港まで
- 手荷物
- お部屋
- シャワールーム
- トイレ
- 洗面所
- キッズルーム
- 貴重品ロッカー
- 保冷ロッカー
- 売店
- 自動販売機
- レストラン
- 喫煙所
- 展望ラウンジ
- デッキ
- 消灯時間
- 出発、到着について
- 携帯の電波について
- 揺れについて
- 船の中での時間の潰し方
- 持ち物リスト
- まとめ
スポンサーリンク
おがさわら丸とは
おがさわら丸は東京竹芝ー小笠原父島間を運航する定期船です。
現在のおがさわら丸は3代目で、2016年7月に就航しました。11,035トンの船体で、これは2代目おがさわら丸の1.6倍だそうです。
また、走行スピードも時速45キロとなり、従来片道25時間半かかっていたのが24時間で父島まで行けるようになりました。
船は2階から8回までの客室があり、スイート4部屋、特一等室24部屋、一等室39部屋、特二等寝台178床、二等寝台260床、二等和室286床からなっています。
おがさわら丸の運賃
おがさわら丸の運賃(片道)は以下です。価格は税込みです。
等級 | 特等室 | 特1等室 | 1等室 | 特2等寝台 | 2等寝台 | 2等和室 |
大人 | 76,920円 | 69,690円 | 54,040円 | 39,030円 | 29,410円 | 25,820円 |
学生 | 69,120円 | 61,890円 | 46,240円 | 31,230円 | 23,530円 | 20,660円 |
こども | 38,460円 | 34,850円 | 27,020円 | 19,520円 | 14,710円 | 12,910円 |
チケットの予約はインターネットで可能です。
https://www.ogasawarakaiun.co.jp/rsys/
このほか、小笠原での宿もセットになったおがまるパックというものもあります。
↑これも便利なんですが、8月の繁忙期は1名のみのプランがありません。なので自分で宿へ電話するか、旅行会社を通して予約するしかありません。
なので私はトラベルコでプランを探しました。
そしてビーウェイブという会社でおがさわら丸と宿がセットになったプランを予約しました。こちらはお盆期間中でも一人参加が可能でした。参考にしてください。
ちなみにお盆期間中だったので帰りのみ二等寝台が空いておらず、一つ上の特二等寝台になったため料金は高くなりました。
全部でなんと111,300円となりました。実際に行った感想としてはまあ全然安いですよ!
スポンサーリンク
おがさわら丸乗船記
では、ここからは実際に乗った時の感想、記録を書いていきます。
竹芝〜出港まで
11:00出港とありますが、これは本当に船が出発する時間です。
遅くとも30分前には竹芝に到着している必要があります。
私は10時ごろに到着したのですが、ついた直後に乗船が開始しました。だいたい出港の1時間前に開始するようです。
船へはボーディングブリッジで乗り込みます。
乗り込む前に足拭きマットがあります。
これは、小笠原諸島へ外来種を持ち込まないよう、靴に付着したものを落とすためです。念入りにやりましょう。
手荷物
おがさわら丸には手荷物預けサービスがあります。一つ1000円以上します。
ここで預けた手荷物はコンテナに積み込まれ、到着まで出すことはできません。
手荷物預けには別途料金がかかります。
私は50Lくらいのスーツケースとリュックサックで行きましたが、荷物を預けるのはやめました。
船の中に大きな荷物の置場があり、そこに開けたので結局はよかったです。
荷物置き場はかなりの数があり、満タンになってたところもありましたが、探すとまだまだ空いてるところもありました。
見たところほとんどの人が船内にスーツケースを持ち込んでました。
というわけでよっぽど大きな荷物でない限り、船内に持ち込んでいいと思います。90Lサイズのスーツケースもゴロゴロありました。
お部屋
二等寝台
行きの二等寝台は2段ベッドが両側にある四人部屋です。
ベッドの広さはこんな感じで、大人がしっかり横になれるサイズです。
個人の部屋にはカーテンがあり、半個室のようにできます。
枕、枕カバー、掛け布団がありました。
枕はこんな長細い形をしており、お世辞にも寝心地がいいとは言えませんでした。
首や肩がこってる人はタオルか何かで枕を使ったほうがいいかもしれません。
掛け布団は夏用のサラサラしたのが一枚です。船内は暑くも寒くもないちょうどいい気温だったので正直これで事足りました。
もし寒い場合は4階のインフォメーションで毛布を借りることができます。200円です。
ハンガーが一つだけあります。
コンセントもあります。
個人的には値段的に見てこの二等寝台が一番おすすめです。あくまでも値段と設備のバランスですが。
二等和室
時間があったので一番お値打ちな二等和室にも来てました。
雑魚寝みたいな感じかと思いきや、頭の部分には仕切りがあり、ラーメン一蘭くらいの個室感はあります。若者はこれで行ったらみんなでワイワイできていいと思います。
電源は個別にはないようです。延長コードを持っていくといいと思います。
特二等寝台
帰りは特二等寝台を利用しました。
部屋の入り口があり、中に8部屋くらいあります。
二段ベッドですが、下の人とは会わずにベッドにアクセスできました。下の人の入り口は反対側にあります。
この写真のようにスーツケースも部屋に持ち込めるので荷物の整理が捗ります。
二等寝台はベッドにしかカーテンがありませんでしたが、特二等寝台は階段の前にもカーテンがありプライベート空間が広くなっています。
ベッドの大きさは二等寝台と同じくらいですが、枕と布団が豪華になってます。イヤホンも付いてました。ダイソーと書いてありましたが笑。
テレビまで付いてます。
スリッパもありましたが使ってる人は見かけませんでした。まあみんなビーサンですしね。
スポンサーリンク
シャワールーム
シャワールームです。こちらはいつでも利用可能です。4階には3部屋ありました。
シャワールームは各階にあります。
やはり夜と朝が混雑しますので早めに使うのも手かもしれません。
バスタブはなく、シャワーのみです。
中にはリンスインシャンプーとボディーソープがあります。
タオルはないのでシャワーを浴びたかったら自分で持っていかなければいけません。忘れると売店でお土産用タオルを買う羽目になります。
ドライヤーも一つだけあります。
トイレ
トイレも各階にあります。4階は個室3つ、小トイレ3つです。階によって数は違います。
洋式トイレはシャワートイレでした。
洗面所
なんと洗面だけのスペースもありました。
紙コップも置いてあるので歯磨きがしやすいです。
キッズルーム
キッズルームです。ちょっとした遊び物があります。
子供は船内で退屈するでしょうからこういうのはありがたいですね。
ただ時間帯によってはかなり混雑します。譲り合って利用しましょう。
貴重品ロッカー
4階に貴重品用のロッカーがあります。
指紋認証と4桁の暗証番号で開けるタイプです。
登録するとロッカー番号の書かれたレシートが出てくるので無くさないようにしましょう(番号を忘れるので)
暗証番号は書かれてないので忘れないように!
2等和室などに泊まる人は利用した方がいいと思います。
保冷ロッカー
4階に保冷用のロッカーがあります。
食中毒が怖いのでお弁当などを冷やしておいたらいいんじゃないでしょうか。
船内には電子レンジもありますしね。
売店
コンビニのようなものもあります。
お菓子、菓子パン、ソフトドリンク、アルコール類、氷、お土産が売っています。値段は船内としては良心的だと思います。確か350mlのビールが250円くらいでした。
支払いにはSUICAなどのICカードが使えます。なのでApple PayのSUICA払いも可能です。
コンビニにあるタイプのコーヒーも売ってました。レギュラーで150円と良心的です。味も美味しかったです。
売店ではカップ氷が破格の50円で売ってます。
私はいも焼酎を持ち込んで焼酎ロック飲んでました笑。
24時間営業ではないので事前に営業時間をチェックしましょう。
自動販売機
こちらは自販機コーナーです。ジュース、アルコール、お菓子、ホットスナック、カップラーメンの自動販売機があります。
カップラーメンがあるのでお湯もあります。電子レンジまでありました。
食費を節約するならコンビニの弁当を持ち込んだりカップラーメンを買ってきたりするのも手です。
頻繁に補充はなされていたので、時間が経つと売り切れてしまうなんてことはありませんでした。
スポンサーリンク
レストラン
おがさわら丸にはレストランがあります。
営業時間は以下です。
東京発
昼食 11:45-13:30LO(ラストオーダー)
夕食 17:45-20:30LO
朝食 7:15-9:30LO
父島発
夕食 17:45-20:30LO
朝食 7:00-8:30LO
昼食 11:30-13:30LO
営業の開始時と終了時に船内放送が入るので、うっかり営業時間が終わってたということが起こりにくいです。
食事メニューは
- カレーライス(ビーフ、キーマ) 800円
- ハヤシライス 800円
- ハーフ&ハーフカレー 820円
- カツカレー 1100円
- 大盛り プラス100円
- しょうゆラーメン 800円
- 冷やしラーメン 800円
- 島塩ラーメン 780円
- チャーシュー麺 980円
- 唐揚げ定食 1100円
- 島塩ステーキ定食 1480円
- サバの味噌煮定食 980円
- ハンバーグ定食(おろし/煮込み) 1180円
- チーズカツレツ定食 1280円
- しょうが焼き定食 1280円
あとは簡単なおつまみとドリンクがあります。
定食メニューのみ、SUICA支払いが可能です。
ラーメン、カレーは券売機で現金購入です。
やはり船内なので値段はやはりそこそこします。東京からの出発の際はお昼ご飯だけはどこかで買って持ち込んだ方がいいかもしれません。
ランチのオープン時間はこれくらい並びますが、出る頃には列はなくなってました。慌てて行かなくても大丈夫そうです。
こちらは煮込みハンバーグ定食です。
ハーフ&ハーフカレーです。
しょうゆラーメンです。
味は船内の食事なので、まあ普通です。
朝食は自分が食べたいものを選ぶ方式でした。
何も考えずに取ると平気で1000円オーバーするので気をつけましょう笑。
これで700円でした。
割高ですが、船の上でこれだけの朝食が食べられるのはありがたいです。
朝ごはんは保存のきくパンなどを買ってくるのもいいかもしれません。
喫煙所
喫煙所もちゃんとあるのでタバコも吸えます。
喫煙所は3階と5階と7階にあります。
定員は10名とのこと。たしかにそのくらいの広さでした。
外が見られる窓もありました。
展望ラウンジ
7階の展望ラウンジに来てみました。
こちらにも飲食メニューがあります。軽食もあります。
雰囲気的にはバーみたいな感じでした。
居酒屋的な使い方をしてる人もいれば、大学生っぽい人たちが課題をやってたりもしてました。
こちらは7階のいい部屋のあるフロアですが、ここには誰でも入れます。
デッキ
デッキにも出ることができます。
デッキは6階もしくは7階から出られます。7階からデッキに出ると、さらに上に上がる階段があり、甲板に出ることもできます。
出港の時は是非とも出て、全然関係ない陸の人に手を振ったりすると楽しいです笑。
竹芝からの出港の際はすぐにレインボーブリッジの下を通るので、是非ともレインボーブリッジを下から見てみてください。楽しいですよ。
消灯時間
夜は21:35分になると謎の小笠原ソングが流れます。
そして消灯時間の案内があります。
消灯時間は22時から朝の6時です。その後は船室は夜間照明になります。
22時にデッキへ出るための出入り口もロックされます。
大声で話したりするのは控えましょう。
スポンサーリンク
出発、到着について
竹芝からの出発は11:00です。10時ごろ一等寝室の700番代の人から乗船が始まります。
この日も定刻で出発しました。遅れたら置いていかれるので気をつけましょう。
帰りは14:40頃に乗船スタートし、定刻の15:30に出発しました。
父島出港前に太鼓のパフォーマンスがあります。だいたい出港30分前くらいだったと思います。
父島出港時はこのようにいろんなクルーズ船が追いかけてきてくれます。
中にはこんな風に飛び込んでくれる船もあるので見逃さないようにしましょう。
携帯の電波について
おがさわら丸には船内Wi-Fiはありません。
東京から離れると電波は入らなくなりますが、八丈島などの人が住んでる島付近を通るとまれに入ったりもします。
圏外状態だと電池を消費するので基本は機内モードにしておいたほうがいいと思います。
緊急用には公衆電話があるのでご利用ください。
揺れについて
私はかなり酔いやすい体質なので、事前に酔い止めを買って飲んでおきました。アネロンという薬です。
この日は雨でしたが、そこまで揺れることはありませんでした。
酔い止めを飲んだ安心感もあり、気持ち悪さに苦しめられることはありませんでした。
ただ、座ってるとちょっと酔いそうだなと感じることもありました。
飛行機とは違って体が横にできるというのがいいですね。仰向けになって寝ていれば気持ち悪さはほとんど感じませんでした。
でも現地で知り合った人は行きは酔い止めの薬を飲んだけど船酔いでずっと横になってたと言ってました。個人差があります。
あと、船を降りた後、なぜか揺れてる感じが続くケースがあります。私は2日間くらい続きました。わりと困ります笑。
船の中での時間の潰し方
友達と来ればいいのですが、一人だと何もやることがありません。
おがさわら丸にはWi-Fiも飛んでないのでスマホもあまり役に立ちません。
なので読書するか音楽聴くかスマホでオフラインゲームをするかくらいしかなかったです。
あとはamazonプライムビデオをダウンロードして見てました。
amazonプライムビデオはamazonプライムに入ると利用できるサービスです。
amazonプライムビデオに登録されているビデオを25本までダウンロードしてオフラインで見ることができるので大変便利です。
これからおがさわら丸に乗る人は登録して映画をダウンロードしていったほうがいいと思います。
Amazonプライムに未入会の方はこちらからどうぞ。
ちなみにこのブログ記事もほぼおがさわら丸内で書きました笑。
帰りはありがたいことに、現地で知り合った人たちとずっと喋ったりカードゲームしたりしてたらあっという間でした。いい出会いがありますように。
持ち物リスト
最後におがさわら丸への持ち物リストを置いておきます。
- お金
- 携帯電話
- 携帯電話充電器
- 延長コード
- SUICA
- シャワー用タオル
- 歯ブラシ
- 着替え
- 船内用の服
- 羽織るもの
- 船内用のビーサン
- パジャマ
まとめ
注意事項をまとめます
- 遅くとも出港30分前には到着しよう
- 二等寝台がおすすめ!
- SUICAに一万円くらいチャージしておこう!
- 東京出発するときはランチを買っていこう
- 朝ごはん用のパンもあるとなおよし
- 酔い止めは忘れずに!
- 出発の時はデッキにいるのがおすすめ
- ビーサン忘れずに!
- リラックスできる服を持っていこう
- シャワーの時のタオルも忘れずに!
- 携帯の電波はほぼ入らない!
- 暇つぶしはamazonプライムビデオの事前ダウンロードがおすすめ!
そんなところです。おがさわら丸は基本快適です。楽しみにしていてください。
スポンサーリンク